数理計算術読本への心温まるメッセージ
投稿日:2014年06月20日
下記のメッセージは、”財布にやさしい技/数理計算術読本/アクセスVBAって凄いね”の校正段階で、弊社の若手職員の越塚 知幸氏から頂戴したもの。これからご購読する方のご参考にもなると思い、記載させて頂きました。
世の中に数多くのアクセスVBAの解説書が出版されている中、“生命保険数理の分野に特化したアクセスVBAの本”を私はいまだ見た事はない。それが今回、生命保険会社にて商品開発やシステム開発の分野で数十年の経験を持つアクチュアリー正会員の著者が、長い年月をかけて培われたノウハウを余すところ無く披露する書物を上梓するわけである。
想像していただきたい、知識と経験そしてプログラミングの技術を併せ持つ著者が書かれる生命保険数理の分野に特化した書物がどのようなものになるかを。総花的なアクセスVBAの解説書が多い中、生命保険会社の数理の実務に直結した、すぐに役立つノウハウに満ちた書物になっている事を、この本を手に取る読者は知る事になる。
日々の業務でエクセルVBAの経験がある方ならば、その自動化処理の圧倒的な計算力をご経験済みの事と思われるが、その処理能力はそのままに、アクセスのテーブル管理の柔軟性およびデータ抽出の自在性を併せ持つツールを、アクセスVBAを用いる事で実現できる。
個別商品の計算基礎をアクセスのテーブルに格納・管理し、VBAのモジュール管理を適切に行う事で、数十種類の商品の料率計算を、1つのアクセスファイルで無理なく包括的に実現することができる。コードを修正する必要が生じた時でも、コードがモジュール単位で管理されているので、修正の波及範囲を容易に限定する事ができ、ツールの維持管理も楽である。その為の技法・ノウハウがこの書物の中に書かれている。
プログラミング技術を習得する近道は、実際に動くコードを自分で実際に記述し動作を確認する事にある。その動くコードがこの書物の中にはそのまま記載されている。アクセスVBAの初学者が必ずつまずくであろうテーブルへの入出力制御にはじまり、アクセスでの端数処理の方法、料率計算を実際に行う上で計算量を減らすための具体的方法まで、実際にそのコードを記述する事で読者はその動きを確認しながら学ぶ事ができる。
アクセスVBAが切り拓く新たな地平(可能性)を、この書物を通して、読者には堪能して頂きたい。
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